Episode22.意外な落とし穴だった造形表現

造形表現について

言語表現の実技対策はそこまで苦労しなかったのですが、意外と苦労したのが「造形表現」の方でした。
私は美術のテストでは「5」しか取ったことがないくらい絵を描くのが得意だったので、かなり油断していました。

造形表現は、色鉛筆でお題で出た絵を描くというもの。保育士試験の概要では、

保育の一場面を絵画で表現する。
求められる力:保育士として必要な造形表現(情景及び人物等を豊かにイメージした描写や色使いなど)ができること。

表現に関する問題文と条件を試験の当日に提示します。
当日示される問題文で設定された一場面を、条件を満たして表現しなさい。
注意1 : 当日の持ち物(試験中机上に置けるもの)
鉛筆またはシャープペンシル(HB~2B)
色鉛筆(12~24色程度)
※水溶性色鉛筆の使用も可としますが、水分を塗布することは禁止します。
また、クレヨン・パス・マーカーペン等の使用は不可とします。
消しゴム
腕時計(アラーム等の音が鳴らないもの。計算機、電話等の機能のついていないもの。置時計不可)
※携帯用鉛筆削りを会場内に持ち込むことは可としますが、試験時間中に使用する場合は、試験監督員の
了解を得てから使用してください。
※受験者の間での用具の貸し借りは認めませんので、忘れないように注意してください。
注意2 : 試験時間は45分です。
注意3 : 解答用紙の大きさはA4判で、絵を描く欄の大きさは縦横19cmとします。
(紙の種類は試験の当日に提示します。)

と記載があります。
出されるお題は当日の試験で分かるので事前に練習することはできません。

造形表現のポイント

合格のポイントは「45分内に着色まで終わらせる」「大人と子どもの区別が分かる」「指定された年齢に合った人物を描く」「提示された条件を満たした絵にする」こと。

大人と子どもの区別が分かる、指定された年齢に合った人物を描く、提示された条件を満たした絵にするとはどういうことかというと、例えば私が受験した時に当日出された問題がこちらなのですが、

【事例】
H保育所の5歳児クラスの子ども達は、給食当番が配膳の手伝いをします。子ども達は、それぞれ好きな食べ物、苦手な食べ物があるようですが、みんなで楽しく食事をしています。自分が食べた食器の片付けは、保育士が手伝いながら、子ども自身が行います。

【条件】
1.「給食の準備」、「食事中」、「片付け」のうちから一つを選び、その様子がわかるように描くこと。
2.給食時間の保育室の様子がわかるように描くこと。
3.子ども3名以上、保育士1名以上を描くこと。
4.枠内全体を色鉛筆で着彩すること。

事例に登場するのは「5歳児クラスの子供達」と「保育士」となっています。なのであきらかに絵が5歳児よりも小さい年齢に見えたり、大きい年齢に見えるとNG。また、保育士も登場するので、5歳児と保育士の等身がおなじになってしまったりすると区別が付きづらいので、体型をちゃんと変えなければいけないんですね。

あとは、提示される4つの条件が記載されてあるので、その条件を完全に満たさなければいけません。

制限時間に大苦戦

私が一番苦戦したのは「制限時間内に着色まで終わらせる」ということ。45分で着色まで終わらせるのは想像以上にハイペースです。

まずは絵を書く範囲が縦横19cmの正方形と決まっているので、最初に構図をしっかり考えてスタートする必要があります。
思いつきで描き始めてしまうと、人が入りきれなかったり、サイズ感が小さすぎたり大きすぎたりして必ず失敗します。

構図を決められるのにかけられる時間はせいぜい5分程度。私は、本番の19cmの枠に構図を書かずに、問題用紙の端に小さい枠を描いてそこで構図を決めるようにしていました。

何故かと言うと、鉛筆で描いた構図の枠を消す時間がもったいないから。本番の枠内で鉛筆の線を残してはいけないので、鉛筆で描いた構図は消さないといけないのです。

小さい枠でざっくりと構図を決めたら、本番の枠内に色鉛筆で絵を書いていきます。
ポイントは、鉛筆は使わずに色鉛筆で描き始めること。
鉛筆で下絵を書いても、その上を色鉛筆で書いていかなければいけません。時間が足りない。

なので、鉛筆は使わずに色鉛筆で下絵を描く練習をします。時間配分から言って、下絵にかけられる時間は15~20分程度。

そしてその後着色をするのですが、塗っていない部分が少しでもあるのはNGだそうです。白い部分も「白い色鉛筆」で塗らなければいけないらしい。しかも着色にかけられる時間も15分程度。
ラスト5分くらいで全体のバランス調整・仕上げというのがベストな時間配分です。

というように、すべての工程において慣れておかないと本番絶対に時間が足りなくなってしまいます。時間内に途中で終了してしまうと、確実に不合格です。

造形表現も事前練習あるのみ

造形の試験は、事前練習が肝心。兎にも角にも時間の感覚を掴んでテンポよく終わらせるように練習すること、色鉛筆に慣れておくことに尽きると思います。
過去に出たお題などで構図をさくっと考えられるようにしたり、年齢に合った子どもの体型や大人の体型がスムーズに描き始められるように家で練習しておくと良いでしょう。

重要な色鉛筆選び

また、色鉛筆選びもかなり重要なポイントです。私は最初100均でいいやと思って、100均のものを使っていましたが全然ダメでした。
芯が硬い、色が薄いので、かなり力を入れたり重ね塗りしないとダメだったりかなりのタイムロスになってしまうのと、発色が汚いので仕上がりが綺麗に見えなかったりしたので、途中でオススメされたものに変えました。

使ったのはこちらの色鉛筆です。これはかなり良かったです。力を入れたり重ねたりしなくても色がしっかり出て発色もよかったので絵が綺麗に見えました。

三菱鉛筆 色鉛筆 880 36色 K88036CP

造形表現を選んだ方はこちらを是非使ってみてください。
何回か試し書き・試し塗りして、試験までに慣れるようにしておきましょう!
この後いよいよ、実技試験当日を迎えます!